法医学☆国試問題解説
国試の
要 点
医師法
関 係
死 亡
診断書
死産証書
児童虐待
死体検案
死体現象
脳 死
臓器移植
外 傷
急 死
中 毒
薬物依存
医の倫理
血液型
<医の倫理・血液型・DNA型>
H30(112)-B-23 治験審査委員会・倫理審査委員会〈IRB〉が行うのはどれか。
a 研究の効果判定
b 研究の資金調達
c 介入研究の比較群の割付
d 研究の科学的妥当性の評価
e 被験者への説明と同意の取得
H30(112)-E-7 死にゆく人の心の動きを、否認、怒り、取引き、抑うつ、受容の5段階で表し、終末期ケアの在り方に影響を与えた“On death and dying”〈死ぬ瞬間〉の著者はどれか。
a William Osler〈ウィリアム・オスラー〉
b Helen Adams Keller〈ヘレン・アダムス・ケラー〉
c Albert Schweitzer〈アルベルト・シュバイツァー〉
d Florence Nightingale〈フロレンス・ナイチンゲール〉
e Elisabeth Kübler-Ross〈エリザベス・キュブラー=ロス〉
H30(112)-F-5 保健医療に関する国際的な提言と内容の組合せで誤っているのはどれか。
a WHO憲章−健康の定義
b オタワ憲章−ヘルスプロモーション
c リスボン宣言−患者の権利
d ヘルシンキ宣言−公衆衛生の定義
e アルマ・アタ宣言−プライマリヘルスケア
H29(111)-E-27 家系図 (患者:発端者、発端者の母方の叔父2人。健常者:発端者の兄弟姉妹、両親、父方の伯父と伯母、母方の叔母、母方の祖母、息子と娘) を別に示す。
この疾患の遺伝形式として最も考えられるのはどれか。
a Y連鎖
b X連鎖優性
c X連鎖劣性
d 常染色体優性
e 常染色体劣性
H29(111)-F-3 リスボン宣言における患者の権利に含まれないのはどれか。
a 苦痛を緩和される権利
b 予防接種を受ける権利
c 他の医師の意見を求める権利
d 医学研究に参加することを拒絶する権利
e 自分に代わって情報を受ける人を選択する権利
H29(111)-H-7 「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」について正しいのはどれか。
a 疫学研究は指針の対象外である。
b 臨床研究は指針の対象外である。
c 研究者はこの倫理指針に関する研修会を受講する義務がある。
d 試料提供者本人の同意を得られない研究の実施を禁じている。
e 事前に研究結果が予測できないときは研究計画の立案を省略できる。
H28(110)-E-57 24歳の初妊婦。妊娠34週。これまで自宅近くの診療所で妊婦健康診査を受けていた。交通外傷のため救急車で搬入された。出血性ショックがあり、血液型判定結果を待たずに緊急輸血を行うことになった。携帯していた母子健康手帳によると、血液型はA型RhD(+)、不規則抗体(-)である。
輸血開始時の赤血球液LRと新鮮凍結血漿LRの組合せで適切なのはどれか。
赤血球液LR……新鮮凍結血漿LR
a A 型……………A 型
b A 型……………O 型
c AB型……………O 型
d O 型……………A 型
e O 型……………AB型
H27(109)-F-1 医師に関わる利益相反について正しいのはどれか。
a 少額の寄付金では発生しない。
b 罰則規定が医師法に記載されている。
c 関連する情報は原則として公開しない。
d 患者と家族の対立した利益を調整することである。
e 医師の私的利益と社会的役割が衝突することである。
H27(109)-H-17 我が国における安楽死について正しいのはどれか。
a 家族の許諾に基づいて実施できる。
b 安楽死の条件を定めた法律はない。
c リビングウィルに基づいて実施できる。
d 未成年者が対象であれば認められている。
e 実施に関するプロセス・ガイドラインがある。
H26(108)-C-1 診療情報を第三者に開示する際の個人情報の保護として適切なのはどれか。
a 保険会社の同意が必要である。
b 利用目的の特定は不要である。
c 死者の情報の保護は不要である。
d 特定機能病院では本人の同意は不要である。
e 法に基づく保健所への届出に本人の同意は不要である。
H26(108)-E-26 Mendel遺伝様式に従う母斑症で、男児は胎児期に死亡するが、女児ではLyon現象のため、健常部と病変部が混在するmosaicを呈する遺伝形式はどれか。
a 常染色体優性遺伝
b 常染色体劣性遺伝
c X連鎖優性遺伝
d X連鎖劣性遺伝
e Y連鎖遺伝
H26(108)-F-12 自殺を図り意識のない患者に医学的侵襲を伴う処置が緊急に必要となった。患者の家族にはまだ連絡がとれていない。医学的侵襲を拒絶するような患者の事前の確固たる意思表示は確認できていない。
リスボン宣言に基づく対応として正しいのはどれか。
a 患者家族の到着を待つ。
b 直ちに処置を開始する。
c 倫理委員会の判断を待つ。
d 自殺企図の患者は処置しない。
e 患者の事前の意思表示を確認するまで待つ。
H25(107)-C-1 医師憲章による医師の責務に含まれないのはどれか。
a 利己主義
b 医療の質の向上
c 医療へのアクセス向上
d 患者との適切な関係の維持
e 有限な医療資源の適正配置
H25(107)-E-5 「Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.」を含む憲章を掲げる国際機関はどれか。
a ILO
b JICA
c UN
d UNICEF
e WHO
H25(107)-F-1 インフォームドコンセントについて正しいのはどれか。
a 看護師も情報提供することができる。
b 新薬の臨床試験においては必要ない。
c 病名告知には親族の了解が必要である。
d 未成年の患者では本人の承諾は必要ない。
e 事前の意思が不明な意識障害の患者には救命処置をしてはならない。
H25(107)-H-1 「臨床研究に関する倫理指針」に基づいた臨床研究について誤っているのはどれか。
a ヘルシンキ宣言に従う。
b 個人情報の保護に配慮する。
c 臨床研究機関の長の許可を受ける。
d 社会的利益が被験者の福利より優先される。
e 被験者の生命、健康、プライバシー及び尊厳を守る。
H25(107)-H-18 我が国における尊厳死について正しいのはどれか。
a 法的な許容要件が確立している。
b 文書によるリビングウィルの存在が必須である。
c 患者の苦痛軽減を目的とする持続的な鎮静のことである。
d 医師が致死薬を患者に投与して死に至らしめることである。
e 患者の自己決定権と人間としての尊厳を守ることが目的である。
H24(106)-C-15 医の倫理原則に含まれないのはどれか。
a 与益
b 公正
c 効率
d 無危害
e 自律尊重
H24(106)-E-44 2歳の男児。遺伝性疾患を疑われている。両親は健康で、近親婚ではない。母方叔父と母方叔母の長男とに同様の症状を認める。母方の祖父母に症状を認めない。
最も考えられる遺伝形式はどれか。
a 常染色体優性遺伝
b 常染色体劣性遺伝
c X連鎖優性遺伝
d X連鎖劣性遺伝
e Y連鎖遺伝
H24(106)-F-14 インフォームドコンセントについて正しいのはどれか。
a 3歳児から取得できる。
b 医師による病状説明を指す。
c 一度同意すると撤回できない。
d セカンドオピニオンと同義である。
e 目的は患者の人権を尊重することである。
H24(106)-G-4 我が国のリビングウィルについて正しいのはどれか。
a 安楽死を選択できる。
b 本人が自由意志で作成する。
c 心肺蘇生術を受けるために作成する。
d 一度作成すると内容の変更はできない。
e 患者の判断能力がない場合は家族が作成できる。
H24(106)-H-14 リスボン宣言に含まれないのはどれか。
a 医療における選択の自由
b 良質な医療を受ける権利
c 自己の秘密を保持する権利
d ヒトを対象とする医学研究の原則
e 意識のない患者に対する医療における手続き
H23(105)-C-6 「患者の権利」の行使として妥当なのはどれか。
a 入院中に無断で外泊する。
b 詳しい病状説明を求める。
c 診療録を無断でコピーする。
d 採血に失敗した医師を怒鳴る。
e 診察の順番を無視して診察室に入る。
H23(105)-C-15 DNAの三次元立体構造と役割の解明に貢献したのは誰か。
a Charles R Darwin
b Barbara McClintock
c Gregor J Mendel
d Jacques L Monod
e James D Watson
H23(105)-C-16 52歳の男性。旅客機操縦士。大腸がん検診で便潜血が陽性となったため精査目的で来院した。大腸内視鏡検査でS状結腸に全周性の進行癌を認めた。精査の結果、病期IVのS状結腸癌と診断した。治療方針としてS状結腸切除術と抗癌化学療法とを勧める予定である。母親、妻および医学生の娘との4人暮らし。
はじめに病状を伝える相手として適切なのはどれか。
a 患者本人
b 妻
c 母親
d 娘
e 職場の上司
H23(105)-G-6 胎盤を通過する免疫グロブリンはどれか。
a IgA
b IgD
c IgE
d IgG
e IgM
H22(104)-B-13 第1回健康増進 (ヘルスプロモーション) 国際会議で採択されたのはどれか。
a WHO憲章
b オタワ憲章
c リスボン宣言
d ヘルシンキ宣言
e アルマ・アタ宣言
H22(104)-C-9 臨床研究 (治験) コーディネーターからの説明として適切なのはどれか。
a 家族を交えず本人のみに説明する。
b 主治医の希望に沿って説明を進める。
c 費用負担については説明しない。
d 被験者が守るべき事項について説明する。
e 発生の可能性が低い有害事象については説明しない。
H22(104)-C-17 52歳の女性。くも膜下出血による意識障害でICUに入院中である。担当看護師が静脈ラインから薬剤を注入しようとして、シリンジを経鼻胃管に接続した。誤りにすぐに気付き、注入する前にシリンジを取り外した。
その後の対応として適切なのはどれか。
a 特に何もしない。
b 医療費を免除する。
c マスコミに公表する。
d 家族を呼んで謝罪する。
e インシデントとして報告する。
H22(104)-F-14 インフォームドコンセントで最も重要なのはどれか。
a 文書による説明
b 医師による説明
c 患者による意思決定
d 医療従事者のサポート
e 医事訴訟での責任回避
国試の
要 点
医師法
関 係
死 亡
診断書
死産証書
児童虐待
死体検案
死体現象
脳 死
臓器移植
外 傷
急 死
中 毒
薬物依存
医の倫理
血液型
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