ポリシー
何より、治療の適応を考えます
■手術を行うには、疾患とその状態、腫瘍であれば腫瘍学的適応(腫瘍の分類、病期など)に加え、生理学的適応(手術に耐えられる体力があるかどうか)、患者さんの意向、患者さんの社会的状況、などを考慮して総合的に決めていきます。診療ガイドラインなどにおける標準的治療を念頭において相談しますが、これに限ることなく、個別的な状況により個別的な価値を付けることを厭いません。
低侵襲な手術・治療を行います
■治療の目的が同じであるなら、それが達成できる方法からできるだけ低侵襲な治療を行います。手術ではほとんどの症例で胸腔鏡手術を行い、可能であれば単孔式胸腔鏡手術を行います。適応があれば生体機能温存手術や合併症を予防する手術を行います。高齢の患者さんに依っては入院自体の侵襲性を考慮して治療を相談していきます。
根治を目指して他科連携、多職種連携を行います
■多くの場合には治療の妥当性と安全性を優先して考えますが、一部の患者さんに依っては根治を目指した拡大手術やそれに伴う麻酔科、集中治療室、緩和ケアチーム、精神科リエゾンチームとの連携、また集学的治療を行うための呼吸器内科や放射線科などとの連携を行います。併存疾患の周術期管理や、同時に見つかる複数疾患の治療の優先性や同時手術について他診療科と相談し、連携を行っていきます。