ドナーになれる条件(倫理条件・医学的条件)

当院では、関西医科大学医学倫理委員会の「生体部分肝移植ドナー選択基準」に沿って判断しています。
具体的には、以下のような条件になります。

  1. ドナーとなることへの自発的意志を有する成人であること。
  2. レシピエントの2親等以内の近親者あるいは配偶者であること。
  3. レシピエントと血液型が一致ないし適合することが望ましいですが、不適合でも行えます(不適合の場合、手術成績はやや低下します)。

    血液型が一致, または適合する組み合わせ

    レシピエント ドナー
    O型 O型      
    A型 O型 A型    
    B型 O型   B型  
    AB型 O型 A型 B型 AB型
  4. 全身麻酔に際し禁忌となるような合併症(心筋梗塞, 重度気管支喘息など)を有しないこと。
  5. 感染症(B型肝炎, C型肝炎, 梅毒, HIV感染症など), 悪性腫瘍がないこと。

この他、肝臓の容量計測, 脂肪肝の検査等を行い、移植に際し、レシピエントに安全に提供できる状態であることを確認します。

※ドナー候補がレシピエントの2親等以外(3, 4親等など)の場合には御相談下さい。