大腸外科 of 関西医科大学 外科学講座



HOME > 診療グループ > 大腸外科

group.png

大腸外科

colon_image.png

腹腔鏡下手術を積極的に行っています

 初発大腸がん患者さんの約70%に腹腔鏡下手術を施行しています。さらに平成22年度より早期がんなどを対象とし、従来の腹腔鏡手術よりもさらに低侵襲と考えられる単孔式腹腔鏡下手術(TANKO―臍部分の約3-5cm創一か所のみで施行する腹腔鏡下手術)を導入しています。

手術のみならず、放射線療法、化学療法などを組み合わせた集学的治療を行っています

 進行・再発大腸がんの方に対しては、化学療法・放射線療法・手術療法などを組み合わせ、治癒を目指す治療を行っています。特に肝転移症例・肺転移症例では外科・肝臓グループや呼吸器外科と協調し可能な限り切除を行っています。手術後の補助化学療法や、進行・再発大腸がんの方に対する化学療法は、化学療法外来で行うようにシステム化しています。直腸がんでは放射線・化学療法などを導入し局所制御(骨盤内に存在する直腸がんを縮小させること)の向上を図るとともに、可能な限り肛門温存手術を施行しています。また消化器内科医、放射線科医と定期的にカンファレンスを行い、患者さん一人一人にとってベストな治療法を検討しています。

炎症性腸疾患をはじめとする良性疾患に対する治療も行っています

 良性疾患、特に炎症性腸疾患に対しても手術を行っています。消化器内科とのカンファレンスを毎週行い、両科連携の下で治療を行っています。良性疾患に対しても積極的に腹腔鏡下手術を導入しています。

2011年度に手術を受けられた患者さん

2011年度に手術を受けられた初発大腸がんの患者さんは174人で、直腸がんの方が74人、結腸がんの方が97人でした。うち腹腔鏡下手術を122人の患者さんに施行しています。
良性疾患に対し手術を受けられた患者さんは81人で、うち炎症性腸疾患の方が9人(クローン病6人、潰瘍性大腸炎3人)でした。
以下に当科で施行しました大腸がんの術式をお示しします。
術式:右側結腸切除42例(腹腔鏡31例)、左半結腸切除11例(8)、S状結腸切除42例(31)、直腸前方切除34例(28)、超低位前方切除7例(7)、括約筋切除術(ISR) 3例(3)、腹会陰式直腸切断術5例(2)、他