昭和6年( 1931 年)に開設された教室は、約90年の歴史を持ち、数多くの優秀な小児科医を輩出してきました。教育病院として、他学の卒業生も数多く私達の施設で臨床研修を行って参りました。 教室員は、大学本部に併設する附属病院(枚方市)、総合医療センター(守口市)、香里病院(寝屋川市)はじめ16の関連施設で指導医とともに勤務しております。診療内容は多岐にわたり、他施設からの紹介にどんな症例でも対応できるため病診連携が充実していると定評があります。
関西医大附属病院では病院5階に ”総合周産期母子医療センター“ があり、妊婦から新生児、中学生まで一貫した成育医療を実践しています。この ”総合周産期母子医療センター“ には新生児科 (NICU) と、小児医療に特化した医師や看護師が、内科系疾患・外科系疾患に関係なく、小児の入院患者を包括的に診療する「小児医療センター」が設置されています。小児医療センターでは、小児科医のみならず、小児外科医、小児脳神経外科医、小児心臓外科医、小児耳鼻科医、小児腎泌尿器外科医や小児麻酔科医と看護師、保育士、理学療法士、臨床心理士などのコメディカルが緊密に連携し、子ども中心の医療を行っています。
「最新の医療設備と患者さんに快適な空間」を最大限に活かし、3 次医療機関として 専門的疾患 を行なうのみならず、救急疾患にも対応して地域の医療機関と緊密な病診連携、病診連携を構築していく所存です。 また既存の関西医大総合医療センターでは小児神経、発達障害、心身症の専門分野での治療も充実しており、小児心身症の研修指定施設としても認可されております。
研修医の先生方には 7 年 -15年目の指導医がマンツーマンで指導にあたり、様々な小児疾患の診断と治療とについて基本的な経験を積み、この間にも積極的に国際学会や全国学会で発表するというトレーニングが行われています。卒後臨床研修のシステムが大きく変わり、臨床研修施設の選択には不安を感じていらっしゃる方が多いと思います。医師としての基本を身に付けるべき卒後臨床研修期間に、問題解決型診療録( POMR )作成や二次救急蘇生処置( ACLS )をはじめとする基礎的トレーニングを効率よく行える当施設を是非、臨床研修施設の選択肢にお加え下さい。親切で気さくな多くの先輩医師がみなさんと一緒に小児医療を行なうことを心待ちにしています。