関西医科大学iPS・幹細胞再生医学講座

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医学教育

関西医科大学医学部iPS・幹細胞再生医学講座は、関西医科大学建学の精神「慈仁心鏡」、即ち「慈しみ、恵み、愛を心の規範とする」という教育理念に則り、人間性豊かな、社会人の規範となるべき医療人の育成に貢献します。この医学教育(ディプロマ・ポリシー)において、iPS・幹細胞再生医学講座は「生体の構造と機能」を担当しております。

高等かつ広範な医学・薬学の理解は全て生物学を基礎とするため、非常に重要な教育科目です。本講座は、そのうち、細胞の機能についての基礎的な理解の構築を目指し、今後の医療に欠かすことの出来ないトピックである幹細胞に関する生物学の一般的な基礎知識を提供しています。また、分子細胞生物学技術を用いた実習も担当しております。

研究教育 -研究医養成コース/大学院教育-

加えて、本学医学部の特色として、研究医養成コースがあります。本コースは、将来の基礎医学研究を担う研究医を志望する学部生を対象に、研究経験及び教育の提供と、リサーチマインドの育成を行ないます。本講座は、これらの学生も積極的に受け容れ、関西医大発の研究医養成に寄与する準備があります。また、医師・医学生に限らず、広く大学院生・研究生も募集しています。将来の再生医療研究を担う、自立した医学研究者の育成に注力します。


友田学長、山中先生、そして研究医養成コース 学生達と。
皆さんが素晴らしい研究医となることを願っております。
  

配属実習

医学部3回生を対象に行われる配属実習についても、積極的に受け容れております。当講座の特色として、様々なバックグラウンドをもつスタッフが集合し、特定の部位に囚われない再生プロジェクトを有することがあります。この講義では、それぞれのプロジェクトに携わる研究者から、発生学から再生医学、実臨床に至るまで広範な知識を提供しています。

2018年度は、3名の学生にお越し頂きました。ここでは、iPS細胞の維持培養や分化誘導、遺伝子発現解析やFACSなど、臨床を支える基礎研究で実際に行われる生化学・分子生物学実験を実体験して頂くとともに、学生の希望があれば、ミーティングへの参加や研究テーマを持って継続的に研究に参画するなど、カリキュラムの枠を超えた教育を提供しています。


2018年度配属実習生 左から、永嶺哲也君、卯西恵理さん、守田康平君。
皆さん、iPS細胞研究に強い関心を持って参加してくれました。


実習では、導入の講義の後に、実際にあるテーマに沿った実験に携わって頂きます。その中で、無菌操作の諸技能並びにiPS細胞を含む幹細胞の維持・継代・分化誘導等培養技術について教導いたします。その他、基礎的な分子生物学実験にも触れて頂きます。2018年度は、細胞培養・細胞染色・FACS・遺伝子発現解析を体験して頂きました。