腹腔鏡下スリーブ状胃切除について
手術は腹腔鏡を使用して行います
手術は全身麻酔で、腹腔鏡で行います。
7㎜~17㎜の長さで6か所を切開し、特殊な器具をお腹の中に挿入して行います。
傷は溶ける糸で縫合閉鎖するので、抜糸は不要です。
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入院期間は約1週間です。個人差がありますが、退院後から日常生活は可能で、手術後2~4週間程度で職場復帰が可能です。
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胃の外側を切除します。スリーブ状胃切除と呼ばれています
胃を小さくして食べる量を少なくするだけでなく、胃からはグレリンと呼ばれる食欲増進ホルモンも出ているため、手術後は多くの方で食欲が低下します。
患者さんから頂いた手記です。
食欲が低下されています
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手術は単純ですが、簡単ではありません。
手術を担当する外科医は、関西医科大学附属病院 消化管外科 井上健太郎で、日本内視鏡外科学会技術認定を取得しています。そして、肥満手術に習熟した医師の指導の下でトレーニングを受けています。
また、関西医科大学附属病院は日本肥満症治療学会から肥満症手術施設認定を受けていますので、安心して手術を受けて頂くことが可能と思います。
令和元年から腹腔鏡下スリーブバイパス手術を受けて頂くことが可能になりました。
食物が通る経路(小腸)と胆汁や膵液などの消化液が通る経路(小腸)を分流して、消化吸収能を抑えます。減量・代謝改善手術として最も効果が期待できます。
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糖尿病に対する治療効果が高い手術方法ですが、特に糖尿病の罹患期間が長い方、インスリンの分泌能が低下している方、年齢の高い方、それほど太っていない方においては、スリーブ手術よりも効果が高いことが報告されています。