呼吸器外科の主要対象疾患は肺がんを主とする胸部悪性疾患です。私達は、呼吸器内科グループ、放射線科グループ、病理グループと連携し、早期肺がんに対する完全胸腔鏡手術から進行期肺がんに対する集学的治療まで、幅広く呼吸器外科治療を提供しています。
手術室においては麻酔科との協力のもと、正確・精緻な手技による安全で痛みの少ない手術を心掛けています。高難度症例に対しては、手術前に麻酔科、手術部、集中治療部、病棟と合同カンファレンスを行い、合併症予防に努めています。歯科(口腔外科)とも連携し、周術期の口腔ケアにも努めています。
外来診療では患者さんへの説明をわかりやすく、真摯に対応することを実践しています。気管支鏡検査は外来検査の中で最もリスクの高い検査の1つですが、呼吸器内科と呼吸器外科の協力で安全に実施しています。
高齢化社会を反映し、肺がんなど呼吸器外科で扱う疾患は増加傾向にあります。関西医科大学附属病院での手術数も年々増加しています。