関西医科大学 生理学講座

関西医科大学生理学講座にようこそ!

脳の働きの解明には、分子・細胞といったミクロなレベルでの情報処理に加えて、それらがどのように「回路として機能」し、「実際の精神活動や行動に結び付く」のかを明らかにするシステムレベルの研究が不可欠です。私たちは、脳の構造がヒトと近い霊長類を用い、行動計測と電気生理学・薬理学の手法を組み合わせ、この困難ですが興味深い問題に取り組んでいます。 主なテーマは、情動や記憶、注意、社会的状況が意思決定行動を変化させる神経メカニズムです。例えば「二つの選択肢から一つを選ぶ」という行動も、ストレスの有無や、別個体との関係つまり社会的状況等によって影響を受けます。現在我々が注目しているのは、意思決定機構の中心と考えられている大脳皮質―大脳基底核回路・扁桃体、さらにそれらに投射または逆に制御されるモノアミン神経系の機能です。(下図はセロトニン細胞が多く存在する背側縫線核DRN,dorsal raphe nucleusへの入力(左)と出力(右)を示します Nakamura et al 2013。)

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これらを明らかにするため、様々な情動や社会的状況下において意思決定が要求される行動課題をデザインし、眼球運動・神経細胞の活動・自律神経反応などを計測・解析しています。さらに、近年急速に発展した光遺伝学的手法や、数理モデルにもとづく解析法なども、共同実験により積極的に取り入れています。 また、臨床系講座との共同研究も重視し、眼球運動の計測等による情動・認知過程の評価を試みています。最終的には脳を中心として繰り広げられる計算の一般普遍的なprincipleを発見できることを目指しています。

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更新履歴

2020.06.02 全面更新