関西医科大学iPS・幹細胞再生医学講座

教授挨拶

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iPS細胞による造血・免疫系の再構築
白血病幹細胞・疾患iPS細胞による造血器疾患の病態理解
造血幹細胞・組織幹細胞研究の医療応用・臨床への還元

藤岡准教授

関西医科大学医学部
iPS・幹細胞再生医学講座
准教授  藤岡 龍哉

 私は、血液内科医として臨床現場に従事した後、2011年12月に本講座の前身である旧衛生学講座に着任し、白血病研究ならびに医学教育を担当してまいりました。旧衛生学講座の特徴として、研究ソースが潤沢であったことが挙げられます。これまで、薗田 前教授(現客員教授)主導の下、日本赤十字社 近畿さい帯血バンク及び当院血液腫瘍内科と緊密に連携することで、多種多数のヒト臍帯血及び白血病患者様の血液をご提供頂きました。これらを用いることで、特異的モノクローナル抗体による白血病幹細胞の同定及び治療法の開発の他、厚生労働省科学研究プロジェクトとしてCD133分子によるヒト臍帯血中に含まれる造血幹細胞数を正確に測定する研究等を行ってまいりました。

 2018年4月より、引き続きiPS・幹細胞再生医学講座 准教授に任命されました。今後も、旧衛生学講座にて醸成された組織幹細胞(特に造血幹細胞/白血病幹細胞)研究体制を絶やすことなく、ヒト免疫系及び白血病の病態・治療に対する理解を深化させてまいります。また、ヒトiPS細胞を用いた、より完全な造血幹細胞の再生、造血再生技術を用いた疾患特異的iPS細胞による病態再現、並びに制御性T細胞の再生を目指します。さらに、血液内科医としての臨床経験と、旧衛生学講座において培った研究経験を活かし、臨床現場を見据えた基礎医学研究に貢献しうる研究者の育成にも取り組んでまいります。

新しい衛生学(分子・細胞・予防環境医学)の創造