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心身症・発達症グループ

関西医大小児科・心身症・発達症グループ

スタッフ
石崎 優子、長尾 靖子(非常勤嘱託医)、 藤井 由里(非常勤嘱託医)、
柳本 嘉時、田中 幸代、吉田 龍平、寺本 駿樹

  子どもは日々成長し発達している存在ですが、成長や発達はいつも同じ調子ではなく、急に伸びたり停滞して見えたりすることもあります。身長や体重の動きは目に見えますが、心の成長は見えづらく、本人もご家族もその動きは分かりづらいものです。子どもは成長の過程でその年齢や発達段階にそって、さまざまな経験をし、さまざまな困難に立ち向かい乗り越えて大人になっていくのです。しかしながら、時に身体が急激に成長するときや困難な課題に直面したとき、乗り越えることができず、何らかの心と体の症状を出してくることがあります。
 心身症・発達症グループでは、総合医療センター小児科で子どもの心と身体の不調により起こるさまざまな症状や発達特性によって子どもの社会で困難なことが生じた時に起こる問題に取り組んでいます。

 関西医大小児科・心身症・発達症グループ  対象とする代表的な心身症は、起立性調節障害、過敏性腸症候群などの自律神経失調、摂食障害、チック症、頭痛症候群など、発達症は注意欠陥多動症、自閉スペクトラム症などです。心身症状を呈する子どもの中には、発達の問題により集団不適応となって身体の症状(心身症)を呈していることも多いので、心身症と発達症とを分けてみるのではなく、難しい問題に直面している一人の子どもとして対応します。
 外来では、発達・心理検査(自費診療)、検査非薬物療法(心理療法を含む)、薬物療法を行います。受診の方法は、まず関西医大総合医療センターの小児科 一般外来を受診していただき、専門外来を予約していただきます。心身症外来で診察の結果、お子さんに専門的な遊戯療法が必要な場合は、他施設を紹介させていただく場合があります。
 また起立性調節障害や過敏性腸症候群などの思春期の自律神経の不調により、生活リズムが破たんしている場合には、入院して院内学級に通いながら自分の生活の立て直しとセルフケアの確立を目指して頂きます。
 総合医療センター小児科は日本小児科学会に加え、日本心身医学会、子どもの心専門医の研修施設に認定されています。スタッフは日本小児科学会専門医、日本心身医学会専門医、日本小児科医会「子どもの心相談医」、子どもの心専門医などの資格を有しています。子どもの心身症や発達症に興味をお持ちで研修を希望する方、一般の心療内科医で小児に興味をお持ちの方は、ぜひご相談ください。
 なお総合医療センターでは2023年4月に心とそだちの支援センターを設置されます。
 詳しくは総合医療センターのHPをご覧ください。