【プレスリリース】「いつ食べるか」で満足感や食欲が変わる可能性
当講座の松浦徹講師、那須厚則大学院生、蔦幸治教授、シンシナティ大学Christian I. Hong教授らの国際共同研究チームは、シングルセル遺伝子発現解析を用いてマウス舌で苦味・甘味・うま味の認識に働く2型味細胞の数が朝に多いこと、またこの細胞数の変化には概日周期による細胞分裂の制御が関わり、朝と夜の苦味・甘味・うま味の感度が異なることを明らかにしました。この結果により「いつ食べるか」によって食事の満足感や食欲が変わることが示唆され、肥満や摂食障害の改善につながる時間栄養学への応用が期待されます。また時間帯による味の感じ方の異なりを考慮した食品の開発への応用も期待できます。
なお、本研究をまとめた論文が「PNAS」(インパクトファクター:9.4)に5月8日(木)付で掲載されました。
【本件のポイント】
■ シングルセル遺伝子発現解析*1により、マウスの舌で苦味・甘味・うま味の認識に関与する2型味細胞の数が朝に多いこ
とを発見
■ マウス舌上皮の細胞周期は概日周期*2によって制御されることを確認、苦味・甘味・うま味認識の感度が朝と夜で異なることを発見
■ 時間による味の感じ方の違いを利用した肥満や摂食障害の改善につながる時間栄養学への応用に期待
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