研修医の皆様へ
入局(関連病院)説明会・講演会のご案内(2023/07/01)のお知らせ 案内はこちら
後期研修体制の概要
日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会、日本超音波学会などの認定指導施設として、消化器内科専門医をめざす研修体制を敷いています。入局後は附属病院と総合医療センターを中心に、香里病院や教室関連病院も含めて2〜4年間の消化器内科の修練後、一般消化器内科専門医(General Gastroenterologist)として、まず内科学会認定医と消化器病学会専門医取得を目指しています。その後、サブスペシャリティストを目指して専門分野での診療と研究を行い、消化器内視鏡学会、肝臓学会、消化管学会、超音波医学会等の各専門医や指導医資格と医学博士の学位を併せて取得することを目標としています。また、後期研修初期よりサブスペシャリテイあるいは研究指向の強い者についても、将来について十分に話し合い希望を叶える様にしています。
関西医大各病院における診療・臨床研究
附属病院
消化管・膵・胆疾患の内視鏡的治療、小腸内視鏡、肝癌治療、肝移植適応患者の管理など高度先進的医療を行います。厚生労働省難治性疾患の各研究班(難治性膵疾患調査研究班・難治性腸疾患調査研究班・難治性肝疾患調査研究班・難治性腸疾患の画期的治療研究班)に参加し、重症膵炎、劇症肝炎、自己免疫性肝疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病等の難治性疾患に対し、病態の解明や新しい治療法を積極的に開発・実践します。
総合医療センター
慢性ウイルス性肝炎・肝硬変・肝腫瘍など慢性肝疾患を中心に、一般消化器疾患の診療に取り組みます。ウイルス性肝炎に対してはインターフェロンをはじめ最新の抗ウイルス療法を、また肝腫瘍(肝癌・転移性肝癌)に対してはマイクロ波、ラジオ波など医療工学機器を用いた最先端治療局所療法を行います。また、上部・下部消化管疾患を中心とした一般消化器疾患の内視鏡診療も行います。
香里病院
平成22年7月に開院しました。附属病院、総合医療センターと連携を取りながら一般消化器・肝臓疾患を中心に診療をします。
各病院の診療・教育体制
病院 | 常勤医師 |
---|---|
附属病院 | 部長(教授)以下 20名 |
総合医療センター | 部長(教授)以下 12名 |
香里病院 | 部長(准教授)以下 7名 |
教育指導体制 (平成30年1月現在)
学会名 | 指導医 | 専門/認定医 |
---|---|---|
日本内科学会 | 24 | 32 |
日本消化器病学会 | 12 | 35 |
日本消化器内視鏡学会 | 16 | 29 |
日本肝臓学会 | 4 | 23 |
日本超音波医学会 | 2 | 4 |
日本消化管学会 | 6 | 6 |
がん専門医認定機構 | 6 (暫定教育医) | 6 (専門医) |
各種消化器系専門医研修
初期臨床研修終了後、関西医科大学附属病院消化器肝臓内科で後期研修コースを選択すれば、日本内科学会内科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本超音波医学会超音波専門医(消化器領域)、日本消化管学会認定胃腸専門医、日本癌治療医機構認定がん専門医などが取得できます。
これら専門医の受験資格を取得するためには、先に日本内科学会の認定医資格を取得しなければなりません。従って本コースでは後期研修早期に内科認定医の資格を取得できるように研修が行われます。また、本コースでは、各種専門医研修コースの経験が可能であり、それぞれの受験資格も同時期に取得できます。各専門医資格の取得に関しては、経験年数、症例数等、各学会にて条件が細かく規定されています。詳しくは各学会や機構のホームページをご覧ください。
- 日本内科学会: http://www.naika.or.jp/
- 日本消化器病学会:http://www.jsge.or.jp/
- 日本肝臓学会:http://www.jsh.or.jp/
- 日本消化器内視鏡学会:http://www.jges.net/
- 日本超音波医学会:https://www.jsum.or.jp/
- 日本消化管学会:http://www.jpn-ga.jp/
- 日本癌治療認定医機構:http://www.jbct.jp/about_summary.html
大学院進学と医学博士授与
専門医コース研修終了後または途中でも、大学院の受験は可能です。大学院では主に消化器、肝臓領域の研究に従事しますが、在学中に各種専門医も取得できます。所定の単位を取得後、研究成果を博士論文として提出し審査を経て医学博士の称号が授与されます。また、大学院に進学しなくとも、研究成果を博士論文として提出し、所定の試験に合格すれば、同じく医学博士が授与されます。 研究のキーワードは“炎症と癌”ですが、主な研究テーマは以下のようなものがあります。- 炎症性消化器・肝疾患と発癌と進展におけるTGF-βのシグナル伝達の役割
- 炎症性腸疾患の病態生理・治療法の研究
- 自己免疫性膵炎・慢性膵炎の病態生理・治療法の研究
- 自己免疫性肝疾患の病態生理・治療法の研究
- 肝癌治療における局所療法の臨床的研究
- ヘリコバクター感染症における病態生理・治療法の研究
大学院博士課程修了後は、基本的には本人の希望に従い、引き続き大学教員として臨床・教育・研究に従事、関連病院での臨床に従事、海外留学などが可能です。現教室員の留学先には、New York Medical College, University of Medicine and Density of New Jersey, California University at Davis, University of Philadelphiaなどがあります。
年度別大学院進学状況
平成25年度 | 3名 |
---|---|
平成26年度 | 3名 |
平成27年度 | 3名 |
平成28年度 | 6名 |
平成29年度 | 1名 |
附属病院消化器肝臓内科週間スケジュール
検査・治療 | カンファレンス等 | ||
---|---|---|---|
午前 | 午後 | ||
月 | 上部消化管内視鏡検査 腹部超音波検査 肝生検、肝癌局所治療 |
下部消化管内視鏡検査 小腸内視鏡検査 食道胃静脈瘤内視鏡治療 ERCP検査・治療 |
内視鏡カンファレンス 胆膵カンファレンス 抄読会 |
火 | 上部消化管内視鏡検査 注腸検査 腹部超音波検査 |
下部消化管内視鏡検査 | 肝疾患カンファレンス 画像カンファレンス |
水 | 上部消化管内視鏡検査 超音波内視鏡検査 腹部超音波検査 |
下部消化管内視鏡検査 内視鏡的粘膜切除術 内視鏡的粘膜下層剥離術 ERCP検査・治療 |
診療チームカンファレンス |
木 | 上部消化管内視鏡検査 超音波内視鏡検査 腹部超音波検査 肝生検、肝癌局所治療 |
下部消化管内視鏡検査 内視鏡的粘膜切除術 内視鏡的粘膜下層剥離術 超音波内視鏡下穿刺吸引術 |
部長回診 症例検討会 大腸疾患カンファレンス 炎症性腸疾患カンファレンス 化学療法カンファレンス 胃癌カンファレンス |
金 | 上部消化管内視鏡検査 超音波内視鏡検査 腹部超音波検査 |
下部消化管内視鏡検査 小腸内視鏡検査 ERCP検査・治療 |
肝癌カンファレンス |
土 | 上部消化管内視鏡検査 腹部超音波検査 |