会長あいさつ of 第23回 近畿内視鏡外科研究会

第23回 近畿内視鏡外科研究会

The 23th Annual Meeting of the Kinki Society for Endoscopic Surgery



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この度、第23回近畿内視鏡外科研究会を平成22年9月4日(土)千里ライフサイエンスセンターで開催させていただくことになりました。
 本邦においては、1990年に山川により施行された腹腔鏡下胆嚢摘出術は開腹胆摘を席巻した後、内視鏡外科手術は外科領域に広範に普及し、はや20年が経過致しました。
 内視鏡外科の最近のトピックスは、単孔式内視鏡手術とロボット支援内視鏡手術が挙げられます。そこで、パネルディスカッションに「単孔式内視鏡手術の新展開」を設けました。また、今年度の診療報酬改訂により施設制限はあるものの腹腔鏡下肝切除が保険適応となり、今後は膵臓領域への適応拡大が期待されることから、「肝胆膵腫瘍に対する内視鏡手術の新展開」もパネルディスカッションに取り上げました。
 より難度の高い内視鏡手技を可能とする機器として、米国Intuitive Surgical社により手術用ロボット「daVinci」が開発され、米国におけるロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術は前立腺全摘除術の80%に達し、標準的術式となっております。 本邦においても、今後はロボット支援腹腔鏡下手術が普及すると考えられることから、延世大学のHyung先生に「Robotic gastric surgery」の特別講演をお願い致しました。延世大学は3000例のロボット手術の経験を有し、アジアでは唯一「daVinci」のトレーニングセンターが開設されております。熟練の内視鏡外科医のみならず内視鏡外科の次の世代を担う若手外科医にとっても本研究会が実り多い会になれば幸いでございます。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

第23回近畿内視鏡外科研究会
当番世話人
関西医科大学外科学講座
權 雅憲