パネルディスカッション of 第41回胃外科・術後障害研究会

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パネルディスカッション

噴門側胃切除をめぐる諸問題

 すべての上部胃癌に対して胃全摘術を選択することは、食物貯留能の消失、ダンピング症候群の発症、Castle内因子の欠乏にるビタミンB12欠乏性貧血など患者の術後QOLに与える影響が大きい。したがって、機能温存手術として噴門側胃切除という術式自体が存在することは異論のないところと思われる。
 しかしながら、その再建方法は、食道残胃吻合法、空腸間置法、double tract法など様々で、最近では内視鏡手術という新しいアプローチ法も適用されるようになってきた。いずれの術式も一長一短があり、残胃の大きさや術者の経験と理論に基づいて実施されている。
 このパネルディスカッションでは、各施設の噴門側胃切除に対する考え、術式そして治療成績を報告して頂き、噴門側胃切除をめぐる諸問題について議論して頂きたい。