ごあいさつ of 第41回胃外科・術後障害研究会



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第41回胃外科・術後障害研究会 
当番世話人

関西医科大学枚方病院 消化管外科 教授
中根 恭司

この度、第41回胃外科・術後障害研究会を大阪(千里ライフサイエンスセンター)で開催させて頂くことになりました。誠に光栄に存じ上げますと共に、会長の愛甲 孝先生はじめ役員および会員の先生方に厚く御礼申し上げます。
胃癌の多いわが国においては、胃切除術の手技に精通することは消化器外科医の基本であり、多くの手技が継承され発展してまいりました。すべて先輩諸先生方の努力の賜物であり、本研究会の果たした役割は誠に大なるものがあり、今回お世話させて頂きますことに感激と共に責任を感じております。
さて、胃切除後には人生最大の楽しみのひとつである食生活が犠牲に曝されることになり大きな問題です。このため胃を専門とする外科医は胃癌の根治切除だけでなく、機能温存胃切除術や術後QOLを考慮した再建術式が要求されています。本研究会は胃手術後の患者さんの術後障害の克服、QOLの向上を目指しており、術後に発生する種々の病態に関して基礎から臨床まで幅広い領域において、研究発表を行い互いに切磋琢磨する会であると理解しています。
また、各施設で個々に検討するだけでなく、同一手技、評価法を用いた多施設共同研究が要求されています。これらの課題を遂行するため、本研究会の果たす役割は益々大きくなるものと思われます。
今回お願いしました主題に関するアンケート調査では、50もの施設からご回答を頂き感謝申し上げます。出来るだけ要望の多い項目を採用いたしました。
パネルディスカッションは「噴門側切除をめぐる諸問題」とさせて頂きました。また主題として1)胃全摘後パウチ再建の功罪、2)術後膵液瘻に対する対策、3)胃切除後障害に対する治療(この症例をどうする?)、4)術後内視鏡検査時の食物残渣への対策、5)胃外科・術後障害におけるチーム医療、6)腹腔鏡補助下・腹腔鏡下幽門保存胃切除術の手技と成績を取りあげました。
研究会は本音を話し合い、討論できる会であります。多くのご演題をお待ちしております。宜しくお願い申し上げます。

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