臨床倫理・合意形成支援センターの院外ページ

このサイトでは、関西医科大学総合医療センター 臨床倫理・合意形成支援センターでの活動についてまとめて掲載しています。

センターの紹介

 近年、標準的でかつ安全性の高い医療が求められ、患者の権利尊重や意思尊重が謳われる中で、臨床現場では様々な倫理的ジレンマが生じています。これらの問題を当事者個人の問題に帰するのではなく、組織として支える仕組みが必要です。臨床倫理とは、意思決定のプロセスと合意形成のあり方について考えることであり、診療やケアの選択・意思決定の問題が中心となります。臨床倫理の営みは未だ試行錯誤のところがありますが、医療の中心的な命題であり、医療そのものであると考えます。当院における医療のより良い満足度を目指して活動していきたいと考えています。
 当センターは、臨床倫理委員会の運営と臨床倫理コンサルテーションの二つの活動を行っています。臨床倫理コンサルテーションでは、臨床倫理コンサルテーションチームでは、医療従事者、患者・家族、その他の関係者から、臨床実践での診療やケアにおいて生じる個別的な倫理的諸問題に関する相談を受けつけています。四分割表などを用いて情報整理を行い、医療倫理4原則などを用いて検討し、最終的に臨床倫理コンサルタントが助言や支援を行います。臨床倫理委員会では、臨床倫理コンサルテーション活動の承認、臨床倫理に係わる病院としての指針の策定、臨床倫理に関する教育活動を行っています。
 臨床倫理コンサルテーションチームはその活動に関して臨床倫理委員会への報告の義務を負い、臨床倫理委員会では臨床倫理コンサルテーションの活動の管理を負うという関係となっています。

センター長 金田浩由紀