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学生・研修医の皆様へ

わたしたち関西医科大学泌尿器科は、人間性豊かな泌尿器科専門医の育成を目指して、泌尿器科に関心を持ち、患者さんのQOLの向上と低侵襲治療の実践に意欲のある研修医、医員を募集しています。

学生・研修医

関西医科大学附属病院では、卒後2年目の選択研修のうち、泌尿器科で1ヵ月間から最大3ヶ月間研修することができます。幅広い医学的知識と技術、そして人間性にあふれた態度を身につけた皆さんが、わたしたち関西医科大学泌尿器科で選択研修を受けられることをいつでも歓迎します。卒後2年目における泌尿器科研修プログラムを下に紹介します。

またわたしたちは、2年間の研修を終えられて泌尿器科専門医を目指す医師が、医員としてわたしたちの仲間に加わることをいつでも望んでいます。卒業大学、研修実施施設に関係なく、平等な研修を受けていただけるよう努力を惜しみません。研修内容については、以下の泌尿器科研修プログラムの中にある、「7.研修修了後のコース」にある記載を参考になるかと思います。

わたしたち関西医科大学泌尿器科での研修、あるいは入局などに関心をお持ちの方、またこれらの内容について質問のある方はどうぞ御遠慮なく、メールフォームに必要事項を記載いただき、いつでも送付してください。すみやかに返事を差し上げたいと考えています。

研修・入局申し込み

関西医科大学泌尿器科 研修プログラム

1.研修目標

  1. 排尿管理法を習得する。(排尿困難、尿失禁、神経因性膀胱および前立腺肥大症の診断と治療、間歇的自己導尿法、尿路変更後の管理、尿検査の実際と評価法、尿路カテーテルの管理法など)
  2. 尿路画像診断法を理解する。
  3. 頻度の高い尿路性器癌(膀胱癌、腎癌、上部尿路癌、前立腺癌)の診断と治療の実際を経験する。
  4. 腹腔鏡手術の基礎と実際を経験する。
  5. 外科手術手技と術後管理の基本を理解する。
  6. 尿路内視鏡手術(経尿道的手術、経皮的腎砕石術、経尿道的尿管砕石術など)の実際を経験する。

2.研修計画

研修方法:チーフレジデント制の診療チームに所属し、担当患者の診断、治療方針決定、治療の実際を経験する。

3.研修体制

  1. 研修指導責任者:松田公志
    副責任者:木下秀文
    指導医:河 源、大口尚基
  2. プログラムに参加する施設(協力型臨床研修病院)
    附属滝井病院
    研修指導責任者:室田 卓之(泌尿器科部長、昭和59年関西医科大学卒)
    指導医:杉 素彦(平成4年関西医科大学卒)

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4.研修期間

3ヶ月が望ましいが、1ヶ月でも可とする。

週間スケジュール表

  午前 午後
8:00 - 9:00 カンファレンス 10:00 - 15:00 不妊外来
8:00 - 9:00 カンファレンス・ジャーナルクラブ 手術
9:00 - 手術
8:00 - 9:00 レントゲンカンファレンス 病棟
9:00 - 病棟  
8:00 - 9:00 ジャーナルクラブ 手術
9:00 - 手術
8:00 - 8:30 医局会 手術
8:30 - 9:00 回診
9:00 - 手術
病棟  
  • ジャーナルクラブ:Journal of UrologyおよびAUA Update Seriesの抄読会を行う。

年間の教育行事

  • 関西泌尿器科セミナー:年に2回講師を招いて講演会を行う。
  • 関西前立腺研究会:年に1回講師を招いて前立腺疾患に関する講演会を行う。
  • KKUC:年に1回、香川医科大学泌尿器科との間で交流会を開催する。
  • 日本泌尿器科学会主催の研修行事:年に4回開催される関西地方会に必ず出席し、年に最低1回は発表する。日本泌尿器科学会総会および中部総会に出席し、その教育プログラムに参加する。

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5.関西医科大学泌尿器科の特徴

関西医科大学泌尿器科の特徴は、次のようにまとめることができます。

  1. 泌尿器腹腔鏡手術について高度な研修を受けることができる。
  2. 尿路性器癌、尿路結石、尿路性器感染症など、一般的泌尿器科疾患患者数が多い。
  3. 男性不妊症、男性更年期障害、性同一性障害、EDなど、男性学に関する専門的研修を受けることができる。
  4. 各自の自主性を重んじ、個々の希望を尊重した研修を受けることができる。

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6.評価表と評価方法

下記の到達目標にしたがって自己評価および指導医評価を行う。評価結果をもとに、研修医は未到達項目の充足を目指すとともに、指導医は研修目標を達成するように援助する。

臨床研修到達目標

A:到達目標に達した  B:目標に近い  C:目標に遠い

*印は、研修必修化期間の3-5ヶ月間の到達目標。その他を含めた全体は、泌尿器科専門医を目指した初期研修(必修化期間後)の到達目標。

(1)基本的知識と診断技術

  自己評価 指導医評価
A B C A B C
*1)主要な泌尿器科的疾患を理解した上で、正確かつ適切な病歴を聴取できる。            
*2)主要な泌尿器科的疾患の診断、治療のための検査計画が立てられる。            
3)尿路性器癌の取扱い規約に沿った悪性度、進展度を含めた基本的診断ができ、治療計画を立てることができる。            
*4)尿路結石症の診断ができ、適当な治療計画を立てることができる。            
*5)尿路感染症の診断ができ、適当な治療計画を立てることができる。            
*6)排尿障害の診断ができ、適当な治療計画を立てることができる。            
7)主要な尿路性器奇形の診断ができ、適当な治療計画を立てることができる。            
8)男性不妊症の診断ができ、適当な治療計画を立てることができる。            

(2)基本的検査および処置

  自己評価 指導医評価
A B C A B C
*1)尿検査・精液検査ができ、その結果を正しく評価できる。    
*2)腎の触診、陰嚢内容の触診ができる。    
*3)前立腺の触診で、正常、肥大症、癌の典型例を鑑別できる。    
*4)基本的な尿道カテーテルの操作、管理が単独でできる。    
*5)膀胱鏡検査、経尿道的膀胱粘膜生検、尿管カテーテル法、前立腺針生検、陰嚢水腫穿刺が指導医のもとでできる。    
*6)泌尿器科学的X線検査ができ、その結果を正しく評価できる。    
*7)泌尿器科学的腹部超音波検査、陰嚢部超音波検査および経直腸的超音波検査ができ、その結果を正しく評価できる。    
*8)尿力学的検査ができ、その結果を正しく評価できる。    

(3)治療および手術

  自己評価 指導医評価
A B C A B C
*1)一般的な全身管理ができ、蘇生術が実施できる。    
*2)腎外傷、尿道外傷、結石による疝痛、尿閉などの泌尿器科領域の救急疾患の初期対応ができる。    
*3)泌尿器科主要疾患患者の適切な術前後管理ができる。    
*4)正しい手洗い法を身につけ、清潔不潔の概念を熟知する。    
*5)仙骨麻酔、局所麻酔、精索ブロック、閉鎖神経ブロックを正しく行える。    
*6)皮膚、筋膜縫合が正しくできる。    
*7)経尿道的膀胱腫瘍焼灼術、経尿道的膀胱砕石術、尿道ブジーが指導医のもとで行える。    
*8)腎嚢胞穿刺術、膀胱瘻造設術が指導医のもとで行える。    
*9)包茎、精巣生検、精管結紮、精巣摘除術、精巣水瘤の手術の執刀ができる。    
*10)対外衝撃派結石破砕術(ESWL)を行える。    
*11)泌尿器科主要疾患に対する手術を理解し、適切な助手ができる。    
*12)抗癌化学療法、放射線療法の合併症に正しく対処できる。    
*13)泌尿器腹腔鏡手術の基本的事項が理解できる。    

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7.研修修了後のコース

現在稼動している研修システムの実際は以下のようになります。初期研修2年を含めて卒後5年間の研修修了後に、日本泌尿器科学会が制定する専門医試験を受験し、6年終了時に泌尿器科専門医に認定されることになります。

1) 初期研修(研修必修化期間)

国が定めた研修必修化制度に従って、内科、外科をはじめ基本的臨床科で研修を行う。初期研修2年間の間に数ヶ月間、泌尿器科を研修するのが理想であるが、3年目から泌尿器科を専攻してもまったく問題はない。

2) 泌尿器科専門医を目指した初期研修

泌尿器科の初歩的知識と技術を身につけるために、最低1年間、大学附属病院で研修を行う。この間の研修システムは以下のようになる。

  • 研修方法:関西医科大学附属病院泌尿器科のチーフレジデント制の診療チームに所属し、担当患者の診断、治療方針決定、治療に主治医チームの一員として主体的に関与する。
  • 到達目標
    1. 頻度の高いすべての泌尿器科疾患の、入院における診断と治療に習熟する。対象疾患:前立腺肥大症、前立腺癌、膀胱癌、上部尿路癌、副腎腫瘍、精巣癌、神経因性膀胱、腹圧性尿失禁、男性不妊症、尿路感染症、尿路結石症
    2. 排尿管理法を習得する。(間歇的自己導尿法、尿路変更後の管理、尿路カテーテルの管理法など)
    3. 尿路画像診断法のすべてを理解する。
    4. 腹腔鏡手術の基礎と実際を習得する。
    5. 開放手術手技と術後管理の基礎を習得し、陰嚢内小手術の執刀が出来る。
    6. 尿路内視鏡手術の実際を経験し、経尿道的膀胱腫瘍切除術と経尿道的前立腺切除術の初歩的技術を習得する。

3) 泌尿器科専門医を目指した中期研修

独力で患者を診療する力を身につけた泌尿器科医を目指して、1-2年間の中期研修を行う。この間の研修システムは以下のようになる。

  • 研修方法:関西医科大学泌尿器科の関連病院において、ひとり立ちの主治医として、各種泌尿器科疾患を有する患者の診療を行う。
  • 到達目標
    1. 主治医として、泌尿器科疾患に悩む患者様、家族と十分な信頼関係を構築できる。
    2. 頻度の高いすべての泌尿器科疾患の、外来、入院における診断と治療を適切に行える。対象疾患:前立腺肥大症、前立腺癌、膀胱癌、上部尿路癌、副腎腫瘍、精巣癌、神経因性膀胱、腹圧性尿失禁、男性不妊症、尿路感染症、尿路結石症
    3. 排尿管理法をコ・メディカルスタッフに指導できる。(間歇的自己導尿法、尿路変更後の管理、尿路カテーテルの管理法など)
    4. 尿路画像診断法のすべてを理解し、実際の診療に活用できる。
    5. 尿路内視鏡手術のうち、経尿道的膀胱腫瘍切除術と経尿道的前立腺切除術を完遂できる。
    6. 泌尿器開放手術のうち、陰嚢内小手術、経腰的到達法による腎摘除術を執刀できる。

4) 泌尿器科専門医を目指した後期研修

大学附属病院において、泌尿器科専門医として十分な知識、態度、技術を身につけるために、2年間の後期研修を行う。1年目はサブ・レジデント、2年目はチーフ・レジデントとして、多数患者の診断、治療方針決定、手術を担当する。

  • 研修方法:関西医科大学附属病院泌尿器科において、診療チームの主要構成員として、すべての泌尿器科疾患の診療を行う。
  • 到達目標

    サブ・レジデント

    1. 担当患者の術前、術後管理を万全に行える。
    2. すべての泌尿器科疾患の、外来、入院における診断と治療を行える。対象疾患:前立腺肥大症、前立腺癌、膀胱癌、上部尿路癌、副腎腫瘍、精巣癌、陰茎癌、神経因性膀胱、尿路通過障害、各種尿失禁、男性不妊症、尿路感染症、尿路結石症、腎不全
    3. 排尿管理法の適応を決定し、長期にわたる経過観察ができる。(間歇的自己導尿法、尿路変更後の管理、尿路カテーテルの管理法など)
    4. 尿路画像診断法のすべてを理解できる。
    5. 以下の経尿道的手術を執刀医として行える。(経尿道的膀胱腫瘍切除術、経尿道的前立腺切除術、経尿道的尿管結石砕石術、経皮的腎砕石術)
    6. 泌尿器腹腔鏡手術の基礎を理解して、基礎的手技を習得する。
    7. 泌尿器科における開放手術のうち、陰嚢内小手術、経腰的腎摘除術を執刀できる。

    チーフ・レジデント

    1. 診療チームの長としてチームを統括し、サブ・レジデント、研修医、学生の指導を行える。
    2. すべての泌尿器科疾患の、外来、入院における診断と治療を確実に行え、指導できる。対象疾患:前立腺肥大症、前立腺癌、膀胱癌、上部尿路癌、副腎腫瘍、精巣癌、陰茎癌、神経因性膀胱、尿路通過障害、各種尿失禁、男性不妊症、尿路感染症、尿路結石症、腎不全、腎移植
    3. 排尿管理法の適応を決定し、長期にわたる経過観察ができ、指導できる。(間歇的自己導尿法、尿路変更後の管理、尿路カテーテルの管理法など)
    4. 尿路画像診断法のすべてを理解し、指導できる。
    5. 以下の尿路内視鏡手術を独立した術者として完遂でき、指導できる。(経尿道的膀胱腫瘍切除術、経尿道的前立腺切除術、経尿道的尿管結石砕石術、経皮的腎砕石術)
    6. 泌尿器腹腔鏡手術のうち、以下の手術を術者として行える。(腹腔鏡下腎摘除術、腹腔鏡下副腎 摘除術)
    7. 泌尿器科における開放手術のうち、経腹的根治的腎摘除術、膀胱全摘除術、前立腺全摘除術 を執刀できる。

5) 研修修了後

日本泌尿器科学会専門医試験に合格した後の進路は、主任教授と個別に相談して決定することになります。その後のコースには次のようなものが考えられます。泌尿器科医としてさらに研鑽を積むものは、10年目に認定される日本泌尿器科学会指導医を目指します。

  • 大学院に入学して泌尿器科学の基礎的臨床的研究に従事する。
  • 関連病院で泌尿器科臨床の更なる実践と向上を目指す。
  • より専門分化した泌尿器科医を目指して、研修を続ける。(癌専門医、男性学専門医、腹腔鏡手術専門医、移植専門医など):関西医科大学泌尿器科のほかに、他施設での研修の可能性があります。
  • 開業を目指して、他科の研修を行う。