私たちのメインテーマは、細胞外線維である弾性線維の形成機構と弾性線維の再生の研究です。基礎研究をしっかりやることが重要と考えていますが,肺気腫や動脈中膜硬化など弾性線維劣化が原因となる老化関連疾患への臨床応用も目指しています。
ドラッグデザインや抗体医薬が発達してきた現在、生体内の標的分子の機能を阻害あるいは促進する手段は増えつつあります。このような時代において医学部の薬理学講座に課せられた最重要課題は、生体において、もしくは疾患において重要な働きをしている標的分子を同定することだと考えています。この目的のためには、分子生物学的手法、細胞生物学的手法、遺伝子改変マウスの作成・解析など幅広い研究技術が必要です。私たちはこれら最新の生命科学技術を駆使して新たな標的分子についてオリジナルな研究を行っています。