1977年 京都大学理学部卒業、同年より京都大学ウイルス研究所 川出由己 教授のもとでマウスインターフェロンの研究に従事し、1982年 学位取得(理学博士)。在学中の1980年より、チューリヒ大学分子生物学研究所 C.Weissmann 教授の研究室に留学し、ヒトインターフェロン遺伝子の構造解析と発現の研究を行う。チューリヒでは長田重一 博士(現・京都大学教授 )の指導で、分子生物学を学ぶ。
1984年(財)癌研究会癌研究所・ウイルス腫瘍部・吉田光昭部長(現・東京大学教授)の研究グループに加わり、ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-1)の研究を始める。1990年 吉田部長の東京大学医科学研究所教授就任に伴い、同研究所に転出。この間、主にTaxによる転写活性化機構の解析を行った。
1994年9月から関西医科大学微生物学講座を担当。現在は、ATL発症までの長い潜伏期における感染細胞と宿主免疫系の相互作用、特に個体内におけるウイルスの発現抑制機構に興味を持っており、この解析を通じて、ATL発症予防ワクチンの開発に繋げたいと思っている(下記の総説参照)。