医療情報学II 文献検索 (PubMed編)
Last Update: 2019.05.18
PubMedサイト https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/ にアクセスします。
検索語句の欄に検索語を入力します。
途中まで入力すると、下に候補で出てきます。
検索語を " " で囲むと、その語に厳密にマッチするものが釣れます。
裸だと、システムが語の「ゆらぎ」や類語を考慮して選択した結果が表示されます。
検索語は "isolated systolic hypertension" (別の疾患に随伴したものでない(本態性の)収縮期高血圧)で良いと思います。
入力したら、右側のSearch ボタンを押します。検索候補を選択して自動入力すると、Searchボタンを押さなくても検索がはじまります。
3,000個弱くらい、釣れると思います。中央には書肆情報が出てきます
次に、左側に出ているフィルタを使って、絞り込みます。
まず、一番下のshow additional filtersを押し、Journal categories と Ageの項目にチェックを入れて、Show ボタンで左カラムに追加表示させてください。
左カラムの項目を押すとチェックマークが付いて、その項目のフィルタが働いて絞り込みます。
欲しい項目がカラムに出ていない時はCustomize...をクリックし、出てきた小ウインドゥから項目を選んでチェックマークを入れて「show」ボタンを押すと、選んだ項目が左カラムに表示されますので、表示されたら選択して絞り込んでいって下さい。
Article types は、最後に絞り込むことにします:
Meta-Analysis:
Randomized Controlled Trial:
(場合によってはSystematic Reviewsも)
などを選択すると良いでしょう。
Text availabilityでは:
今回は、後で魔法をかけますので何もつけなくても良いです
(通常は「抄録だけ」、「無料で読める文献の全文」、「有料、無料を問わず読める文献の全文」のいずれかを選択します)。
Publication datesでは:
今回は、何もつけなくても良いです
(新しい文献のみを読みたい時は、5年間、または10年間を選択します)。
Speciesでは:
臨床研究の論文を読みたいのでHumans を選択します。数が2,000個くらいになります。
Languagesでは:
通常、English を選択します
(今回は、何もつけなくても良いです)。
Journal categoriesでは:
Core clinical journals を選択します
(これが「魔法」のひとつです)。レベルの高い雑誌だけを選択することで、「あやしい」論文や対象が著しく限局されている論文を除外します。300個くらいに絞り込まれると思います。
Agesでは:
Aged: 65+ years を選択します
(別法として、検索語に elderly または aged を加えても、同様の結果が得られます )。ここまでで、200個くらいに絞れます。
Article types で絞り込むこんでみます
Meta-Analysis:Randomized Controlled Trial (RCT):Reviews
の3つを選択すると、70個弱になります。
Meta-Analysis と Randomized Controlled Trial (RCT) を選択すると、40個強、絞り揉まれます。
実際には:
"isolated systolic hypertension"[All Fields] AND ((Randomized Controlled Trial[ptyp] OR Meta-Analysis[ptyp]) AND hasabstract[text] AND jsubsetaim[text] AND "aged"[MeSH Terms])
という検索語で絞り込んでいるのと同じになります。
このように、絞り込みが進んで行くにしたがって、中央カラム左上の「Results: 1 to 20 of XXX」のXXXが減ってゆくのがわかると思います。こうして、40~70個程度の文献まで絞れます。
通常は、このくらいまで絞ったうえで、タイトルを見て(場合によってはAbstractも読んで)、おじさんのアウトカムに合致した文献を選びます((チェックを付ける)。たとえば、アウトカム (Outcome) に応じて、対象が糖尿病患者さんだったりするような「おじさん」とは違う条件の論文や、特定のお薬について薬効を検討している論文などを捨てます(チェックを付けない)。
今日は、これらの中から、先日、抄録 (Abstract)を読んだ SHEP研究の患者さんを長期間フォローして、実際に寿命がどうなったのか?延命効果があったのならその程度はどのくらいか?を報告した論文を探したいと思います。
では、上部の検索窓(すでに isolted systolic hypertension が入っています)の右横に、半角空けて SHEP と入力し、検索ボタンを押してください。
SHEP研究に関する文献(論文)が(おそらく14報)釣れてくると思います。これらの中から、寿命がどうなったのか?延命効果があったのならその程度はどのくらいか?を報告した論文を探してください。
チェックを付けた文献をリスト表示させ、最後に、抄録をさっと眺めて(タイトルをクリックすると、抄録が出てきます)、自分の探している文献を選び出します。