医療情報学II 統計演習 ヒント2
EBM統計演習(質的変数の頻度)


【演習問題】
2. 高令、性別、梗塞部位、再潅流療法の有無、Killip重症、β遮断薬について生存群と死亡群の頻度、および致死(致命)率を記せ。

演習問題2のヒント

これもやり方がいくつかあって、各項目について、ひとつづつ調べる方法も良いのですが、ここでも求める値を一気に計算させてしまおうという、これまた不精な方法を紹介します 。

考え方:
患者さんが生存群なのか死亡群なのかについては、データシートの一番右の列の『退院後死亡』という変数で判別できます。(これは前の設問と同じ)

このデータ(生存群なのか死亡群なのか--「結果を説明する変数」)を、「解析の目的となる変数」である高令、性別、前壁梗塞(の有無)、再潅流療法の有無、Killip重症、β遮断薬(いずれも 質的変数ですね)と組み合わせ、それぞれの組み合わせについて頻度を求め、致死率 = 死亡者数/(死亡者数+生存者数)(欠測値の扱いに注意してね)で、致死率を算出します

なお、
それらの質的変数で死亡群と生存群の間に差があるか?
についての検定も一緒にできてしまいますよ。

方法
(1) メニューバーの『分析』から『二変量の関係』を選びます。

(2)『退院後死亡』 を説明変数(X軸)にセットします

(3) まず、『高令』を目的変数にセットします

 (ここで解析(アクションの下のOKボタンを押す)をすると、高令であったかどうかで死亡数と生存数がどうなったか、さらに、高令であったかどうかで致死率に差があったか?についての答えが得られます。ここでも、対象となる質的変数全部について、 一気に勝負を挑みます)

(4) 『性別』も目的変数に加えます

(5) 『前壁梗塞』も目的変数に加えます

(6) 『再潅流療法の有無』も目的変数に加えます

(7) 『Killip重症』も目的変数に加えます

(8) 『β遮断薬』も目的変数に加えます

(9) ここで、解析するために、アクションの下のOKボタンを押します。

(10) 死亡群と生存群ごとに、求める変数の頻度が一気に出ます。

(11) 得られた頻度を元に、致死率 = 死亡者数/(死亡者数+生存者数)を算出します。

検定結果も同時に出てきますよ。

JMP(統計ソフト)を立ち上げてない人はJMPを立ち上げましょう。

データをJMPに取り込んでない人はデータをJMPに取り込みましょう。

操作手順の説明(手順を画面で説明)

1) メニューバーの『分析』から『二変量の関係』を選びます。
そうすると・・・・
(前の設問1-1と同じ操作です)
2) こんなウィンドウが出てきます。『列の選択』から『退院時死亡』を選んで・・(青く反転されます)
(前の設問1-1と同じ操作です)
3中央の『説明変数』のボタンを押す と、『退院時死亡』が『説明変数』にセットされます。
(前の設問1-1と同じ操作です)
4) 『高令』を選択します(下図)
『Y目的変数』ボタンを押して目的変数に高令をセットします(右図)
5) 『性別』を選択します(下図)
『Y目的変数』ボタンを押して目的変数に『性別』もセットします(右図)
6)『前壁梗塞』を選択して目的変数にセットします
7)『再潅流療法の有無』を選択して目的変数にセットします。
8)『Killip重症』を選択して目的変数にセットします。目的変数ウインドウで選択した変数が見えなかったら、スクロールさせてね。
9)『β遮断薬』を選択して目的変数にセットします。
10)右の方のアクションの『OK』ボタンを押します(下図)。すると・・
このようなグラフ(モザイク図)が出て来ます。ここで、必要な値は下の分割表に出ていますが、ちょっと見にくいですね。わかりやすくしましょう。モザイク図の下にある分割表左上の赤三角を押します。すると・・
11) 下図のような選択画面が出て来ますので、 度数以外のチェックマークを外します
12) 分割表に度数だけが表示されますね。
13)おや、分割表の下にFisher検定の結果も出ているじゃありませんか(出ていない人は一番上の『退院後死亡と高令の分割表に対する分析』の横の赤三角を押して、表示させてみて下さい)。
14)『性別』についても、同じ操作をします。
15) 以後、すべての変数について同じ操作をします。こんな感じですよね。まず、分割表のデータから頻度を抜き出してみましょう
16) 退院後死亡と高令の関係を例に上げます。
縦カラムの『退院後死亡』については『no』が生存群、『yes』が死亡群ですね。
横カラムの『高令』については『no』が高令でない人、『yes』が高令者ですね。
このようにして、ここで調べたすべての変数について得られた頻度を元に、致死率(死亡者数/死亡者数+生存者数:欠測値の扱いに注意してね)を算出してください。

17) 検定の結果も見てみましょう。こちらは『高令』の検定結果です。
こちらは『再環流療法の有無』の検定の結果です。
18) 検定結果の拡大です(『高令』の例)。では、この設問と次の設問3の答えを書いていってください。
EBM統計実習Topに戻る

このページに関するお問い合わせは
570 大阪府 守口市 文園町10-15 関西医科大学 大学情報センター渡辺 淳までお願いします。