医療情報学II 統計演習 ヒント10
EBM体験演習(層別化2)


【演習問題】
10. 非重症例のみで、β遮断薬の使用の有無によって死亡に差があるか?

演習問題10のヒント

考え方:
 心筋梗塞が重症でない例(Killip重症=no)において『β遮断薬を使ったか使わなかったか』で退院後の生存に違いがあるでしょうか?という設問です。対象は『全症例』ではなく、『重症でない例』だけです。こういうふうに、解析対象をグループに分けてやる方法を、たしか『層 (別) 化』とか言いましたね(なんのためにやる方法でしたっけ?)。  

この設問では解析の対象が『Killip重症でない』人だけとなります。  

そこで、解析対象から『Killip重症の人を除く』という操作をしてから解析します。  

その前に、前の設問で『Killip重症でない人を除く』という操作をしていますから、まだ、『Killip重症でない人の除外』を元に戻していない方は、はじめにそれを元に戻しておいて下さいね(方法は前問の説明の一番下にあります)。

方法
A. 前の設問の『Killip重症でない人』の除外の解除(進入禁止マークが消えている事)を確認します。
(除外解除の方法は前問の説明の一番下にあります)。

B. 次に、解析対象から『Killip重症の人』を除きます:
(1) メニューバーの『分析』から『一変量の分布』を選びます。

(2) 『Y, 列』に『Killip重症』を入れて『OK』を押します。

(3) グラフが出て来ます。ここで、『Killip重症』("yes") の棒グラフの中を1回("yes" の棒グラフの中ならどこでも良い)クリックします。グラフの色が深緑に変わります。

(4) すると、表の『Killip重症』症例の一番左の列が、選択(青く反転)されます。

(5) 一番左の列の上にある赤三角マークを押してメニューを表示させます。

(6) メニューの一番上の『除外する/除外しない』を選びます(青く反転)。

(7) すると、選択されていた『Killip重症の症例』に『進入禁止マーク』が付きます。これで、これからの解析には『Killip重症の症例』が除外されます(=『Killip重症でない患者さん』だけが解析対象になります)。

この説明でははじめから選択をやり直していますが、前の設問の棒グラフを使って、選択する症例を変更することもできます:
a) 赤三角マークを押してメニューを表示させ、『除外する/除外しない』を選んで、除外するために選択していた非重症例の選択を解除する。
b) 『Killip重症』("yes") の棒グラフの中を1回クリックして重症例を選択する(除外するため)。
c) 赤三角マークを押してメニューを表示させ、『除外する/除外しない』を選んで、重症例を除外する(重症例に進入禁止マークが付く)。

C.『Killip重症』を除いたデータを解析します:
(1) メニューバーの『分析』から『二変量の関係』を選びます。

(2)『X 説明変数』に、『β遮断薬』を入れます。

(3) 『Y 目的変数』に、『退院後死亡』を入れ、『OK』を押します。

(4) モザイク図、分割表とともに検定結果が出ます。

(5) グラフの下に出て来るFisherの正確検定の結果を見ます。

JMP(統計ソフト)を立ち上げてない人はJMPを立ち上げましょう。

データをJMPに取り込んでない人はデータをJMPに取り込みましょう。

操作手順の説明(手順を画面で説明)

1) まず、解析対象から『Killip重症の人』を除きます
メニューバーの『分析』から『一変量の分布』を選びます。
2)『Y, 列』に『Killip重症』を入れて『OK』を押します。
3) グラフが出て来ますので、『Killip重症』("yes")の方 の棒グラフを1回クリックします。グラフの色が深緑に変わります。
一番左の列の上にある赤三角マークを押してメニューを表示させ、メニューの一番上の『除外する/除外しない』を選びます(青く反転)。
選択されていた『Killip重症の症例』に『進入禁止マーク』が付きます。これで、これからの解析には『Killip重症の症例』が除外されます(=『Killip重症でない患者さん』だけが解析対象になります)。
これで、これからの解析には『Killip重症例』が除外されます(=『非重症例』だけが解析対象になります)。
B. 『Killip重症』を除いたデータで解析します:
(1) メニューバーの『分析』から『二変量の関係』を選びます。
2)『X 説明変数』に『β遮断薬』を入れます。
3) 『Y 目的変数』に『退院後死亡』を入れ、『OK』を押します。
4) モザイク図、分割表、検定結果が出ます。
分割表と検定結果の拡大です。

設問9と10では層別化を試みました。次の設問11では、多変量解析を使ったアプローチを試みます。

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