1. HOME
  2. > ご挨拶

ご挨拶

内科学第三講座(消化器肝臓内科) 主任教授 長沼 誠

 

長沼教授

 令和2年4月1日付けで岡崎和一教授の後任として内科学第三講座(消化器肝臓内科)教授に就任いたしました長沼誠です。当科は食道、胃、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓までの幅広い臓器を担当しており、内科の中でも患者さんの数が非常に多い部門です。また診療する疾患については、がん、炎症、免疫、感染、機能、代謝など多くの病態に関わっており、日常診療の疑問に答えるような研究を行いやすい環境にあります。さらに治療についても薬物療法や内視鏡治療がこの10年で大きく様変わりし、多くの疾患が治る、もしくはコントロールできる時代になっています。そして治療を適切に行うための診断能も、内視鏡診断を中心に我々の分野は世界をリードしています。

 当教室は「炎症と発癌」「発癌に関わるバイオマーカー探索」「高度な技術を要する内視鏡治療」を中心に取り組んでいます。さらに病因・病態に関する研究や多施設協同研究による臨床研究・治験などを行っています。特に内視鏡診断、治療では関西有数の医療機関として、多くの患者さんをご紹介いただいています。また、岡崎前教授の時より、難病の治療や研究にも積極的に取り組んでいます。具体的には、厚生労働省の難治性疾患克服事業による多くの研究班(難治性膵疾患調査研究班・難治性腸疾患調査研究班・難治性肝胆道疾患調査研究班・難治性腸疾患の画期的治療開発研究班・小腸潰瘍、IgG4関連疾患)に参加しており、さらに潰瘍性大腸炎、クローン病の分野では、現在新規治療法の開発に関する臨床研究や、難治性腸疾患調査研究班における診断・治療指針の作成に関与しています。

 これから当教室への入局を考えてくださっている先生方にお伝えしたいことは、当教室は症例の偏りがなくさまざまな疾患を経験することができます。大学病院ならではの先進医療や難病の患者さんもいますが、市中病院としての機能も果たしており、基本的な疾患の診療に当たることできます。研究や最先端の診療に携わりたい先生、内視鏡で一流になりたい先生、医療を変えるような研究をしたい先生、当教室は幅広い人材を求めています。興味がありましたらぜひご連絡ください。

 最後になりますが、患者さんの診療がうまくいった時や研究で新しい知見が得られた時などは臓器の壁を超えてみんなで喜びを分かち合えるような医局でありたいと考えています。またこれまで内科学第三講座を支えてくださっている同門会の皆様の力をお借りして、当教室をさらに発展させていければと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

ページトップへ