関西医科大学生物学教室ホームページへようこそ
ご挨拶
2014年4月より、本学で生物学の教育と研究にあたっております。教育においては医学生としてふさわしい生物学の知識や考え方などを伝授していきたいと考えております。特に解剖学、生理学、医科学などの基礎専門科目への橋渡しができるように努力してまいります。研究においては生命の基本的な現象を分子レベルで解明していき、医学分野に貢献していきたいと考えております。
メンバー (メールアドレスは#を@に代えてください。)
教授 平野 伸二 Shinji Hirano, Ph.D. s-hirano#hirakata.kmu.ac.jp
助教 岡野(今井) 圭子 Keiko Imai Okano,
Ph.D. imaikei# hirakata.kmu.ac.jp
助教 佐藤 泰史 Yasufumi Sato,
Ph.D. satoyas#hirakata.kmu.ac.jp
非常勤 森田 正之 Masayuki Morita, Ph.D. morita#hirakata.kmu.ac.jp
事務・研究補佐員 中藤 Naktoh
教育
生物学関連科目は解剖学、生理学、医化学、微生物学、薬理学など基礎専門科目の土台となるものです。それらを学ぶ準備科目として、生命現象の基礎の理解と知識の習得を図っていきます。専門科目にスムーズに移行できるように、1年生の間に自ら学び取るという自学自習の姿勢も身に着けてもらいたいと思います。講義でわからないところなど質問などは随時受け付けていますので、気軽に立ち寄ってもらえばと思います。
担当科目
選択必修 生物学
主に高校で生物を履修しなかった人を対象に、生物の基礎を学んでもらいます。
生物学
細胞生物学を中心に、医学を学ぶ上での基礎になる講義を行います。
分子生物学
生体分子から遺伝子発現などの生命現象を分子レベルで理解するための講義を行います
ヒューマンバイオロジー
生物個体・ヒトを中心とした内容で講義を行います。解剖学や生理学の入門となる大切な科目です。
生物学実習
細胞・組織、細胞分裂、胚発生、マウスのからだの構造などについて、実際に観察していきます。
分子生物学実習
DNA模型、遺伝子操作などを実際に行い、分子生物学的手法などを学んでいきます。
セミナー科目
英語論文の輪読のほかに、高校生物未履修者向けの演習などを行います。
研究
1 細胞接着分子プロトカドヘリンに関する研究
平衡斑の前庭神経投射におけるプロトカドヘリンの分布
われわれの中枢神経系は複雑な神経回路からなり、高度な神経活動を営んでいる。細胞接着分子プロトカドヘリン分子群は、脊椎動物で急速に進化し、神経系で特異的に発現していることから、シナプス形成など複雑な細胞間相互作用を担っていると予想されている。これまでにプロトカドヘリン9の前庭・動眼神経回路に沿った分布を明らかにした。現在はノックアウトマウスを用いて、前庭・動眼神経回路におけるプロトカドヘリン9の機能と役割について研究を進めている。プロトカドヘリン1とOLプロトカドヘリンについても研究を進めている。
Distribution of protocadherin 9 protein in the developing mouse nervous system. Asahina, H., Masuba, A., Hirano, S., Yuri, K. Neuroscience 225:88-104, 2012
Cadherins in brain morphogenesis and wiring. Hirano,S. Takeichi, M. Physiol Rev. 92(2):597-634, 2012
Contact-dependent promotion of cell migration by the
OL-protocadherin-Nap1 interaction. Nakao, S.,
Platek, A., Hirano, S., Takeichi, M. J. Cell Biol.182(2):395-410, 2008
OL-protocadherin is essential for growth of striatal axons and thalamocortical
projections. Uemura M., Nakao S.,
Suzuki ST, Takeichi M., Hirano, S. Nature Neuroscience 10 (9) 1151-1159, 2007.
Contact: Shinji Hirano (s-hirano*hirakata.kmu.ac.jp; please replace * for
@).
2 概日時計の分子メカニズムに関する研究
概日時計は地球環境に適応するために、ほとんどすべての生物が獲得しており、周期の安定性、外環境に対する同調機構、個体、組織、細胞などの多階層での制御・同調、出力機構、現象の生物種普遍性など、解くべき課題の多い重要な現象である。われわれは概日リズムを示すもっとも単純な生物であり、リズム研究のモデル生物であるシアノバクテリアを材料として、概日時計の分子メカニズムを解明することを目標に研究を進めている。特に、シアノバクテリアの生体内での時計蛋白質の分解機構に興味を持って研究に取り組んでいる。
大学院生募集
神経回路形成機構や細胞接着分子プロトカドヘリンに関する研究に興味のある方はご連絡ください。
OL-protocadherin、Protocadherin 1、Protocadherin 9のノックアウトマウス等の解析を通じてこれらの分子の神経回路形成機構や精神神経疾患との関係を明らかにしていきます。
平野
s-hirano # hirakata.kmu.ac.jp (#を@に代えてください。)
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