脾臓

脾臓の構造 被膜・脾柱 (Capsule・ Trabeculae)
脾髄(脾の実質)
 白脾髄(white pulp; 免疫)
 赤脾髄(red pulp; 赤血球の破壊)

模式図はこちら(学内のみ)

被膜・脾柱 被膜は密性結合組織
(膠原線維+線維芽細胞+平滑筋)
  外側・・・漿膜(腹膜)
  内側・・・内皮

脾柱:被膜から連続した密性結合組織。弾性線維が多い。中に太い動脈・静脈(脾柱動脈、脾柱静脈)が見られる。板状またはシリンダー状に実質に侵入。

白脾髄細網組織からなる。

動脈周囲リンパ鞘:中心動脈の周囲。細網細胞・線維の網眼中にリンパ球が密に存在(胚中心を伴う)。

鞘の端に近づくと大食細胞と形質細胞が多くなる。白脾髄の端には細網細胞が鞘を取りまくように配列し て白脾髄と赤脾髄を分けている(現実にははっきりとは分かれていない)。

中心動脈は胚中心を通らず、実際には鞘のやや端の方にある。中心動脈近傍は胸腺依存域。

赤脾髄細網組織である。 

脾索:細網細胞・線維の網眼の中に大食細胞、赤血球、好中球、血小板などが多数存在。

脾洞:静脈だが筋層なし。内皮細胞(たる板細胞)が、基底膜+細網線維からできた直径1μm程度の線維(たが線維;脾索の細網線維とつながっている。2-5μmおきに存在)でまとめられて、蓋と底のない樽のような構造をしている(板書して図示)。
模式図はこちら(学内のみ)

辺縁帯:細網組織。赤脾髄の一部で、白脾髄の周囲の部分。細網細胞・線維の網眼が密。小さな脾洞。他の赤脾髄に較べて大食細胞、小リンパ球、形質細胞が多い。脾では後毛細管小(細)静脈がここにある。

脾の血管系 脾柱動脈->脾髄動脈->中心動脈->筆毛動脈->さや血管->脾索->
脾洞->脾髄静脈->脾柱静脈 模式図はこちら(学内のみ)

脾柱動脈:脾柱の密性結合組織中を走る。

脾髄動脈:内径0.2mm以下。脾柱から実質に出た部分。中心動脈と筆毛動脈の2部に分かれる。

中心動脈:比較的丈の高い内皮と1〜2層の中膜平滑筋。周細胞あり。外膜は動脈周囲リンパ鞘となっている。白脾髄の胚中心を通らず、動脈周囲リンパ鞘のやや端の部分を通る。
 

筆毛動脈:白脾髄から出たところで、筆の先のように5本以上の枝に分かれることからこの名がついた。内径40-50μmで長さは0.6-7 mm。高い内皮細胞。内外弾性板を欠く。周細胞なし。平滑筋は1層。

さや(鞘)動脈またはさや血管:実は特殊な毛細血管。高い内皮(間を赤血球が通過できる)。毛細血管になったとたん、細網細胞・線維でできたさやを持つようになる(ヒトでは鞘の発達が悪い。図はイヌのさや血管)。

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